原子核の周囲を電子が回って原子をつくっています。

水素原子では、一つの陽子の周りを電子一つがとりまいています。陽子はプラスの電気を持ち、電子はマイナスの電気を持っているので、電気的に引き合っているのですが、この引き合う力は、陽子と電子が光子を絶え間なくやりとりすることによって生まれています。水素原子は陽子一つ、電子一つ、光子が詰め込まれた状態です。

陽子と中性子の数を増やしていくと、順繰りに大きな原子核が出来ます。陽子6つと中性子6つが原子核を作り、その周りを電子が6つとりまいている状態が炭素原子、陽子8つと中性子8つが原子核を作りその周りを電子が8つとりまいている状態が酸素原子です。このような組み合わせで、数多くの原子が作られています。

原子が組み合わさって分子が作られます。

水素原子が2つ組み合わさって水素原子が作られ、酸素原子が2つ組みあわさって酸素分子が作られ、酸素原子一つと水素原子が2つで水の分子が作られ、....というふうに、だんだんと大きな分子が作られて、蛋白質やDNAなど生物の体や機能および情報の元になる複雑な分子が無数に作られます。

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