1.4 放射線の測定

放射線を検出する装置には色々な種類があります。いずれも放射線のエネルギーを吸収してイオン化したり、物質の状態が変化することを用います。

A. GM管

その中でも、GM管(ガイガー・ミューラー計数管の略)が最も一般的です。これは右の写真のように、四角い箱と円筒状の検出器から出来ています。四角い箱の中には電源や電気回路そしてメーターが入っています。

円筒状の筒は金属で出来ていて、その中心に細い電極を張った簡単な構造をしています。この中にガスを入れて、電極にプラスの電圧をかけておくのです。放射線が飛び込んで イオン化 が起こると、細い電極の周りに 放電 が広がって、電気的なパルスになります。この電気パルスをスピーカーに通してピッピと音を出させるようにもなっています。GM管は放射線が一つ入るごとに一つの電気信号を与えるのでとても感度の良い検出器です。しかし、どのようなエネルギーの放射線かは分かりません。


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