宇宙線

宇宙線には、銀河系からやってくるエネルギーの極めて高いものと太陽からやってくる低いエネルギーのものとがあります。これらは地球の大気に遮られて数もエネルギーも少なくなりますが、それでも1平方センチメートルあたり毎秒1個程度の放射線が地上に降り注いでいます。私たちの身体には毎秒数百個の放射線が降り注いでいる計算になります。

数千メートルの上空では宇宙線の量は地上の100倍も多くなります。ですから、成田とニューヨークの間をジェット機で1往復する間に、地上の人たちが1年間に宇宙線から浴びる放射線量のほぼ半分を浴びてしまいます。