中性子線透過

一方中性子線は、水のような軽い物質に吸収されやすく、金属を通過しやすいので、X線とは透過性が逆になります。右の写真は、昼顔の茎、つぼみ、花を中性子透過で見た写真です。水分の多いところが白く陰になって見え、水分の少ないところが透明に見えています。茎からつぼみが枝分かれする部分とつぼみの萼の部分に水分が多いことがわかります。(この写真は、東京大学農学部の中西友子先生の提供によるものです。)

このようなX線と中性子線の違いがあるので、何を知りたいかによって使い分けが出来ます。

(練習問題)

ここに黒い箱がありますが、鍵がかかっていて開きません。そこで、X線で見ると中に缶のようなものが2つ見えました(上の図)。中性子線で見ると、下の図のように見えました。このことから、中身について推理して下さい。→(答え

次のページへ