各種の工業材料を作る

プラスチックスなど、高分子の材料に放射線を照射すると、固さや機械的な性質を変えることが出来ます。自動車のラジアルタイヤは断面が下の図のように複雑ですが、この材料になる生ゴムのシートに放射線を照射して適当な固さにして整形しやすくしています。(図は「放射線と産業」より引用した幕内恵三氏による資料)

このようにゴムなどの固さを固くする方法を加硫と云います。、通常は硫黄をしみこませる方法で行いますが、放射線を用いても硫黄を使わなくても同じ効果を出すことが出るのです。 この他にも、放射線が高分子の材料の性質を変えることを利用して、電線、熱収縮チューブなどの製造が工業的に行われています。

 

 

 

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