研究成果名

魔法数原子空孔を初めて発見

研究成果の概要

黒鉛に中性子や電子を大線量照射し、多量の原子空孔を導入し、それらの非常に安定な集合体である魔法数6員環空孔を見いだした。

従来原子核(核子)、原子クラスターでは魔法数集合体があることは良く知られていたが、原子空孔にもその様な集合体があることを初めて明らかにした。

研究成果の国民生活・経済への寄与の内容

半導体、黒鉛材料中の欠陥に関する本質的理解が深まるとともに、それらを利用する産業界(原子力、半導体、炭素)の技術基盤として寄与する。

成果に関する国際的な評価

Physical Review Letters 82 (1999) 2532-2535、

"Stable Vacancy Clusters in Neutron-Irradaited Graphite:Evidence for Aggregattions with a Magic Nmber"

として掲載。高い評価を得ている。

その他

本研究の一部である電子線照射を、原研施設利用共同研究の中で行った。

(研究代表者:長谷川雅幸 東北大学)