管理部長 山口 憲司 助教授
総合管理室 小野 双葉 助 手
本装置は工学部内共同利用施設で、 核融合ブランケット設計基礎実験装置運営委員会により運用されている。 委員長は原子力工学研究施設の班目春樹教授が担当された。 平成 10 年度は表 1 に示す 23 件の研究テーマが採択され研究が進められた。
実験室管理責任者を表 2 に示すように選任し、 実験室の管理及び火元責任者とした。
表 3 に管理業務報告等メモを示す。平成10年度の特記事項としては、 各実験室の気密性を検討、改修し空調システムの高効率化を計った。 特に重イオン加速器・電源室、電顕室および汎用実験室の改善効果は大きかった。 また、地下機械室・ボイラー上部の煙感知器は誤作動が頻発したが、 原因特定後改善された。
従来研究成果報告書を刊行していたが、 平成9年度分より研究施設のホームページに掲載することにした。
| No. | 研 究 テ ー マ | 代 表 者 |
|---|---|---|
| 1 | プラズマ / 固体・液体界面における粒子輸送挙動 | 田中 知 |
| 2 | 水素同位体ビームによる第一壁燃料ダイナミックスの研究 | 山脇 道夫 |
| 3 | 固体表面近傍における粒子挙動の評価 | 山口 憲司 |
| 4 | 固気・固液界面における水素、水、イオン、粒子の吸着・ 脱離に関する量子化学的検討(II) | 長崎 晋也 |
| 5 | 核融合炉材料の照射下挙動評価に関する研究 | 関村 直人 |
| 6 | 動的観察手法を用いた照射下物質表面内部のミクロ変化機構 | 関村 直人 |
| 7 | 照射による材料組織・強度特性変化の研究 | 幸野 豊 |
| 8 | 非金属材料のイオン照射効果の研究 | 石槫 顕吉 |
| 9 | 高エネルギー粒子プロセシングによる材料物性の制御と新物質創製 | 寺井 隆幸 |
| 10 | 高温超電導体の核融合炉高度化への応用 | 宮 健三 |
| 11 | 核融合炉第一壁の電磁的非破壊検査 | 宮 健三 |
| 12 | ディスラプション時の第一壁の挙動 | 班目 春樹 |
| 13 | 多次元定量可視化に関する研究 | 岡本 孝司 |
| 14 | 液体ブランケット材料中のトリチウム挙動 | 寺井 隆幸 |
| 15 | 核融合炉実用材料へのトリチウムの付着と能動的除染 | 田中 知 |
| 16 | トリチウム─材料相互作用におけるトラップメカニズム | 小野 双葉 |
| 17 | ウラン合金の水素同位体吸収放出特性 | 山脇 道夫 |
| * 18 | 熱流動の知的能動制御に関する研究 | 笠木 伸英 |
| * 19 | 光ファイバー分布センサーの放射線環境下への適用 | 中沢 正治 |
| * 20 | 固体増殖材料からのトリチウム回収挙動に及ぼす表面過程と照射効果の研究 | 田中 知 |
| * 21 | 相変化を伴う熱流動現象のモデリングに関する研究 | 岡 芳明 |
| * 22 | 熱分析装置を用いた各種原子力関連材料の熱物性測定実験 | 山脇 道夫 |
| * 23 | 高濃度イオン注入による機能的ヘテロ原子層の作製 | 小林 知洋 |
* : 新規テーマ
| 実 験 室 名 称 | 管理責任者(正) | 管理責任者(副) | 管理責任者(副) (BLT管理部) |
| 超電導工学実験室 | 班目 春樹** | 岡本 孝司 | 山口 憲司* |
| 重イオン照射実験室 | 関村 直人* | 河西 寛 | 山口 憲司** |
| 汎用実験室 | 山脇 道夫* | 山口 憲司** | 小野 双葉 |
| トリチウム工学実験室 | 田中 知* | 山口 憲司 | 小野 双葉** |
| 核融合量子工学実験室 | 中澤 正治* | 高橋 浩之 | 小野 双葉** |
| 第一壁電磁現象実験室 | 宮 健三** | 出町 和之 | 山口 憲司* |
** ; 火元責任者(正)、* ; 火元責任者(副) (敬称略)
| 内 容 | |
| 4月 | ・4月期保守点検結果 PAC-7 (トリチウム工学実験室)
給気系ダクトに腐食有りの指摘 (4/1) ・高圧受電設備(高圧遮断機5台): 油入型から真空型に更新 (4/4) |
| 5月 | ・冷房用パッケージ・シーズンイン点検 (5/18、19)
・RI貯留槽漏水チェック対応・異常なし (5/27) |
| 6月 | ・RI排水槽漏水チェック対応 (6/1) ・核融合量子工学実験室用 PAC-8 モーター焼き切れ (6/30) |
| 7月 | ・冷却水塔水漏れ補修 (7/2) ・核融合量子工学実験室用 PAC-8 進相コンデンサー交換 (7/13) ・冷却塔修理(経年劣化による部品および破損部品交換) (7/14) ・ボイラー排ガス漏洩修理 (7/15) ・浄化槽点検: 異状なし (7/16) ・温水ボイラー整備および性能検査 (7/21) |
| 8月 | ・1年、6カ月、3カ月おおよび1カ月点検実施(技術室対応)* (8/1) |
| 9月 | ・トリチウム工学実験室グローブボックス用グローブ交換
(9/11) ・安全管理関係自主点検実施 (9/22) |
| 10月 | ・第一壁電磁現象実験室エアコン設置 (10/19)
・液体窒素容器自主点検 (10/23) |
| 11月 | ・毒物・劇物保管量チェック (11/2) ・パッケージシーズンオフ点検 (11/6) ・施設内自主点結果指摘事項・北側廊下扉補修 (11/13) ・走査電子顕微鏡(SEM)をBLT棟に移設 (11/25) |
| 12月 | ・濾過水圧力点検整備 (12/1) ・核融合量子工学実験室用(PAC-8)フィルター交換 (12/17) |
| 1月 | ・実験室男子トイレ水洗修理 (1/17) |
| 2月 | ・低温超電導工学実験室大扉、 第一壁電磁現象工学実験室外側スライド扉補修
(2/3) ・冷却塔・凍結防止ヒーター部修理 (2/8) ・温水ボイラーばい煙測定 (2/15) |
| 3月 | ・第一壁電磁現象工学および低温超伝導工学実験室整理・整備完了
(3/15) ・トリチウム工学実験室給気ダクト(機械室)補修工事 (3/23) ・重油地下タンク漏洩点検: 異状なし (3/25) ・高圧ガス製造所県立入調査(超臨界圧二酸化炭素流動試験ループ) (3/31) |
風量測定および VD 動作点検/1年、 地下タンク貯蔵所点検/6ヶ月、 濾過水設備および浄化槽点検/3ヶ月、 絶縁抵抗、ディーゼル発電機点検など機械室点検/1ヶ月