UTNL-W-0007J
Section 1.2

1. 大型設備の経過報告

1.2 ライナック経過報告


(1) 概要平成11年1月にサブハーモニックバンチャーの故障まで、装置は順調に運転され予定されたマシンタイムを順調に消化した。しかし、1月以降、シングルビームの発生ができなくなり、多大な迷惑をかけた。

(2) 運転時間と共同利用平成10年度のライナック利用に日数は160日であり、ほぼ例年通りである。上記に示したようにサブハーモニックバンチャーの電源部の故障があり、多大な影響を与えたが、たの故障としてはステアリングコイル電源の故障があった。利用運転は表1に示すように30週であり、その内訳は35Lモード9週、28Lモード8週、18Lモード13週であり、表2に示す共同利用テーマ10件と施設内利用1件に供された。

(3)その他故障したサブハーモニックバンチャーは半導体方式の機器に更新された。また、ライナック装置との連動装置および附属装置として、高耀度Sバンドライナック高周波システム、高出力卓上レーザーシステム、同調電子パルス測定装置、12TWレーザー装置、X線解析装置、X線光電子分光装置、フーリエ変換赤外分光光度計が設置された。さらに、マイクロ波を伝送する立体回路に導波管切替器、移相器、大電力減衰器が設置され、35Lモード、28Lモードおよび18Lモードの切換作業が大幅に改善され、18Lモードにおいては発生エネルギーを可変することができるようになった。

図1 平成10年度ライナック運転計画

表2 平成10年度ライナック共同テーマ一覧