UTNL-W-0009J
Section 1.4
本年度で共同利用を開始して14年目を迎え、加速器及び周辺装置のマイナーなトラブルはあったが、本年度もマシ ンタイムに大きな支障を与えるような故障は幸いにしてなく、共同利用は概ね予定通り消化した。
平成11年度もプロジェクト研究及び一般研究の募集を行い、採択を重照射委員会で行った。プロジェクト研究は上 半期1件、下半期1件の応募があり、審査の結果採択された。一般研究については上半期13件、下半期12件の応 募があり、全てのテーマが採択された。また平成11年度のマシンタイムは上半期、下半期ともに14週であった。安全 審査は例年通り、重照射棟・設備安全管理委員会で行われ、全て問題なく審査をパスした。
設備面では、バン・デ・グラーフ加速器は従来のRFイオン源と微粒子イオン源の2用途で有効的に使用された。タン デトロン加速器ではユーザーの希望に沿うような形で種々のイオン種を発生させ、実験に提供することができた。ま た、中性子発生室に設置したイオンビーム照射下陽電子ビーム測定装置を用いて、イオンビームによって生成する 欠陥を照射下で検出することができた。
財政面では前年同様、ユーザーから利用日数に応じて利用料金を徴収して予算の不足分に充てた。
バン・デ・グラーフ、タンデトロン共に上・下半期を通じてほぼ順調に運転が行われた。11年度共同利用研究テーマ一覧及び運転・点検予定表を表1、2、3に示す。