3−2 動力炉開発における研究用原子炉の役割

動力源として実用されている軽水炉等について、熱効率、安全性、核燃料利用率、経済性などにおいて一層の向上が求められている。そこでは、照射損傷機構の研究、放射線耐性材料の開発、低放射化材料の開発、照射誘起応力腐食割れ低減など具体的な課題がある( 資料 があります)。このような研究では、発電用原子炉の中の照射環境よりも過酷な環境で試験照射を行うことが重要となる。このような目的の研究炉は材料試験炉と呼ばれる。日本には材料試験炉としてJMTRがある。ノルウエーのHalden炉では各種の照射試験研究が国際協力のレベルで活発に行われている(Halden Projectと呼ばれている)が、これを見ていると、原子力開発の段階における研究炉の役割もまだ終わっていないことが実感される。

Halden Project

 

 

 

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