毒物について

私たちの周りには潜在的に有害であっても、通常は無害なレベルで色々なものが満ちあふれています。

紫外線もその一つです。適量の紫外線にふれることは健康に良いと云われていますが、多量に浴びると有害です。皆さんも、夏休みに海や山へ出かけて肩や鼻の頭にやけどしてヒーヒー云ったことが一度はあるでしょう。紫外線は皮膚ガンを誘発することも知られています。

人体には多くの元素があります。人体中の金属元素に関する研究から、それぞれの元素には下の図のように最適な濃度があり、それが少ないと成長しないとか欠乏症が現れたりし、多すぎると過剰症が現れ、時に死亡(いわゆる毒薬)に至ります。

多くの重金属のイオンは、大量にあると毒になるけれども、わずかの量があることは人体が活発に活動するために必要なのです。

ヒトの身体には酸素、炭素、水素、窒素、カルシウム、リンなどkgもある元素、硫黄、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウムなど100gの程度ある元素、からアルミニウム、カドミウム、スズ、砒素、コバルト、バナジウムなどのmgぐらいしかないものまで多くの元素が含まれています。これら微量の元素は過剰にあると毒物になりますが、欠乏しても病気になるので、 微量必須元素 と呼ばれています。これらの微量元素は、僅かの量はヒトの身体に不可欠なのです。

               (人体を構成する元素とその働き

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