発ガン率と低線量の放射線

高線量の放射線のレベルでは、発ガン率は浴びる放射線の量に応じて大きくなります。

しかし、低線量では発ガン率が放射線の量に比例するかどうかは明らかではないのです。例えば、自然の放射線を浴びる量は世界の地域によって違いますが、色々な地域でのヒトの発ガン率と自然の放射線量とを調べた結果、自然の放射線の量が多い方が発ガン率が少ないという結果が報告されました。これは常識的に考えられていたこととは全く逆ですが、前のページで学んだホルミシス効果が関係していると考えれば納得がいきます。

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